マダラクワガタ
マダラクワガタ Aesalus asiaticus asiaticus
国内最小のクワガタ
約5mm程度の褐色の体に黒いマダラ模様が刻まれ
其のいでたちは、宛ら小豆の如く
所見の場合、誰がこれをクワガタと判断できよう
比較的標高の高い場所に生息し
赤く枯れた倒木や立枯れに見られる
伊豆大島に産する個体は例外的に低標高の地域に生息する
今回の個体は筆者が伊豆大島の材割で採集した個体となる
飼育についての情報が少なく、飼育難易度は高いと言われているが
生息地の赤枯れを使用し、飼育温度を25度以下に保つことが出来れば
ブリードは可能と思う
他のクワガタほど顕著ではないが
雌雄間でわずかに顎の形状が異なる
♂の顎は比較的大きく発達し、上方向に湾曲する
左が♂、右が♀
日本最小のクワガタの座にありながら、子供達には認知されぬ悲しき虫
容易に飼育や採集が出来ない種ではあるが
愛すべき立派な国産クワガタである